最近、労働問題で「やりがい搾取」
初めてこの言葉を知ったのは、
これまで当たり前にやってたことが、
「お客さんに感謝される仕事なんだからサービス残業も頑張ろう!
「安月給だけど、
などなど、、
そんな価値観を上司に教わって、
アパレルをはじめ、
ブラックアパレル企業で働いてた頃ですが、
新人が入社して1週間ぐらいたつと、
そんな時、上司は一人一人に語りかけます。
「今はキツイかもしれないが、
ここで働けば いずれ給料も上がるし、アパレルで食っていくノウハウも身に付く。
最終的に独立という選択肢も広がる。
実は3年後には独立して自分のお店を構えるんだ。
お前も頑張れ!」
と言って励まし。
数人はその言葉に感化され働き続けます。
しかし結局 数年経っても給料は変わらずの13万(手取り11万)
上司も独立なんかせず現在も働いてます。
やりがい搾取は会社から離れていく人を引き止めるために使われる
そして、その言葉は会社に人を呼び込む時に使う「エサ」
その「エサ」を活かす場面が合同企業説明会でした。
上司のアピール作戦
上司のアシスタントとして企業説明会に行った時のこと、、、
会場は大卒、高卒で就職予定の人で埋め尽くされています。
就職への足かがりにしようと真剣な人もいれば、
各ブースでは企業が自社の素晴らしさをアピールし、
そんな中で上司も必死に自社のアピールをしていきます。
「将来性のある人材は短期間で海外出張にも行けます!」
「様々な洋服メーカーに関わりながら働けます!」
「事業も拡大してく予定です!」
福利厚生などの労働待遇は皆無のブラック企業なので、
会社のキラキラした部分しか見せない作戦です!
しかし、説明会では「初任給はいくらになりますか?」と、突っ込んだ質問をする学生もいます。
学生という売り手市場だからこそ よくある質問ですが、
「初任給は高卒で13万。大卒で14万。ボーナスは無いです。」
(しかもボーナス無し!)
質問した学生はそう思ったに違いありません。
賃金が安いと言われる沖縄ですが、
一瞬ウチの企業のブースだけ静まりかえります。
こんな正直に話していいのか?
と思ってしまいますが、上司は、
「ウチの会社はキツイことが多いです。
通常、アパレルという職種だとアルバイトで雇いがちだが、
なので社員の意識も高いし、
入社して活躍してる社員は皆んな「
若い時期は、まずいろんな事を経験して将来の財産にしてほしい!」
、、、なんかいい感じの事を言ってるように聞こえ、、、ますが、
解釈を少し変えるとアルバイトと何ら変わらない待遇で、
しかし社会人経験のない学生達はそこまで考える事ができません。
説明が終わると20人に1人ぐらいは、
「なんか、、、素晴らしい会社だと思いました!
と、働く気満々でアピールしてきます。
学生側からしたら何にでも挑戦できる会社で、
そして若干名という あってないような募集人数と、
誰でも採用される面接を受け、
学生たちはブラックアパレル企業に入社してくのでした。
その後、、、
私はブラックアパレル企業を辞めたのですが、
思い返すと、朝から晩まで働いて月13万の給料。
家賃などの固定費を払ってしまえば残り4万円の生活で、
当たり前ですが、やりがいで飯は食えなかったということで、、、
働くという事に関して言えば「報酬があってのやりがい」
やりがいって難しいですなー。
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